パンガラプ・ラーニング・スクール(パヤタス)
「パンガラプ」(夢)は、クリエイティブ・イメージ財団(CIF)がパヤタスで建設した最初の学校である。ゴミ漁りの生活から抜け出して、ちゃんと学校に通い、よい教育を夢見る子供のための学校である。パンガラプ学校は、2001年3月に建てられ、スーザン先生と数名の児童から始めた仮説的な教室だった。ケソン市のパヤタス、パンパンガ通りにある小さな部屋を借りての出発だった。生徒の数が300人前後に増えたため意気込みで部屋を2つ追加し、教師も2人増やした。



開会のリボンカットを行う創立者の瓜生敏彦(左の写真)の主導による2001年最初のパンガラプ・学習センターの開会式と祈祷式。
CIFでは、毎年8月になると社会見学を行っている。これは子供たちに外の世界を見学してもらい勉強、遊び、人生のあらゆる面で楽しんでもらうためのものである。社会見学には、日本からのボルンティア団体SYD(財団法人修養団)が毎回参加している。団体の中には、教師や生徒、会社員、その他恵まれない人に思いやりを持つ方々が参加している。SYDの目的は支援を必要とする人々を援助し、サポートすることであるが、最大の任務は、世界中において貧困と闘うことである。SYDは、年に1回フィリピンを訪れ、子供たちに寄付をしたり、喜びや恵みを分かち合ったりして、ひと時を過ごしている。訪問の初日は必ずパンガラプ学校を見学し、生徒達が用意したプログラムを見ていく。子供たちと一緒に遊んだりダンスを踊ったりすることもある。午後になるとゴミ捨て場に出向いて、ゴミを囲って再生できるゴミを根気強く選択している人の姿を観察し、耐えがたい悪臭の中で生きるために苦心しているパヤタスの人々がどんな生活をしているのかを知るようになる。次の日は、子供たちを社会見学に連れてやり、子供たちの一生に残る思い出、貴重な経験、心に残る体験をしてもらい、訪問した様々な場所に感激し喜ぶ顔を見るのが楽しみなようである。


パンガラプ・ラーニング・スクール (スモーキーマウンテン)
銃撃から快復した瓜生氏は、フィリピンへ戻ってきてやりかけた仕事を続ける。パヤタスと同じように、心がよく、恵まれない人への援助や教育に専念していることでよく知られているマザー・リッキー・レイェスの「ヘルピング・ファウンデーション」を通じて新たに財団が設立された。財団の主な目的は、生活を変えたい人々特に子供たちを支援することである。



勉強に励む子供たち、将来の展望が見えてくる機会である。
2002年CIRは、パンガラプ・ラーニング・スクール(スモーキーマウンテン)を開設した。マニラ市トンド地区の10通にある。当初は、幼稚園から出発し、120名の児童と3名の教師足らずであった。教科書や帳面、ペン・鉛筆、ユニホーム、カバン、その他文具品を提供した。財団の目指す学習と知識の発達、その中でも「夢を実現させるカギは教育である」ことを認識してもらうことが最大の目的である。
パンガラプ・ラーニング・スクール(スモーキーマウンテン)では、毎年行われる学校行事や諸活動にみんなが参加し忙しくなってくる。4月と5月には、ボルンティアの支援を受けて、無料家庭教師を提供している。8月は、スモーキーマウンテンとパヤタスが一緒になって社会見学に出かける。これは日本からのボルンティア団、財団法人修養団(SYD)の協力を得て行われる。これを機会に児童、若い奨学生、両親たちが、思い出に残る冒険、興奮、知識を広める体験などができる時である。7月には、栄養パレード祭の準備に取り掛かるが、これは栄養失調と闘うためのパレードである。CIFは、子供たちに食事を提供する一方、毎回ではないが他の財団により食べ物や薬、ビタミン剤を寄付することもある。10月になると、国連の日をみんなで祝う。子供たちは、賞金がもらえるコンテストに参加し、晴れ姿で自分の持つ才能を披露する。その審判を務めるのは、招待されたNHAや他の財団からのゲストである。

パンガラプ・ラーニング・センター/スクールは、一層拡大し力が付いてきた。目標を上げる努力をした。よりよい教育を目指す子供たちへの支援、スポーツに夢中になる青年。これは、単なる興味だけではなく生活を支える基盤になるのである。彼らの最終的な目標は、ちゃんとした職にありつき、家族を養うことである。夢で始まったパンガラプ学校、いまやその夢が実現しつつある。